住まいをお探しの方へ

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住まいを探している皆さんへ(すまいをさがしているみなさんへ)

千葉県の松戸市で、住まいを紹介しています。問い合わせください。(ちばけんまつどしで、すまいをしょうかいします。)

①電話ご相談(でんわ そうだん)
電話:047-710-5861 営業日:月・木・金・土・日 時間:9時〜17時

②来所ご相談(行って そうだん)
※くるまえに でんわがひつようです 

上映会&トーク「外国ルーツの人々と暮らす」を考える

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本上映会は緊急事態宣言を踏まえ、延期となりました。後日、改めて日程のご案内をさせていただきます。

シリーズ「外国ルーツの人々と暮らす」を考える

まちづくりの源泉としての多様性—リアルな場所で気軽に出会い、語る

千葉県の松戸市の外国人比率は3.28%(全国平均はおよそ2%)その数は15,627 人。MAD Cityのエリアである松戸駅周辺地域では同比率が4%と高い数値を示しています。県内の他都市と比較しても、市川市(3.42%)の次に多い数値で、近年は特にベトナムやネパールからの技能実習や留学といった短期の在留資格で入国し、働く人々が増えつつあります。

こうした背景を踏まえ、この度、「外国ルーツの人々と暮らす」を考える勉強会を開催する運びとなりました。第1回目の今回は、小鷹拓郎監督の「インドネシア人技能実習生、河童の狩猟技術を学ぶ」の上映会を行い、終了後に監督(インドネシアよりオンラインで参加)を交えたトークセッションを行います。MAD Cityでマハメルコーヒー店主を営むセンレワ・リノさん、都市社会学者の筑波大学の五十嵐泰正先生をお招きし、日本社会が直面する移民社会のこと、地域の役割、私たちができることについて話し合います。

開催日:2021年8月6日(金)18時〜20時

会場:M.A.D.center(住所:千葉県松戸市本町20-10 7F)

登壇:

小鷹拓郎 アーティスト、映像作家、本ドキュメンタリー監督※インドネシアよりオンライン参加

五十嵐泰正 筑波大学 准教授(都市社会学)

センレワ・リノ(マハメルコーヒー店主)

鈴木一絵 SEASUN代表 

寺井元一 株式会社まちづクリエイティブ

西本千尋 外国人散住都市会議

定員:先着15人

参加費:無料

主催:株式会社まちづクリエイティブ、外国人散住都市会議

共催:SEASUNNPO法人KOMPOSITION

申し込み:事前予約制となります。メールに①件名「トークイベントの予約」②氏名③参加人数④連絡先を明記の上、以下のメールアドレスにお申込みください。info@machizu-creative.com

〇作品タイトル「インドネシア人技能実習生、河童の狩猟技術を学ぶ」(監督:小鷹拓郎)

〇監督 小鷹拓郎Takuro Kotaka

これまでアフリカや中東、欧米各国を訪れ、現地の人々と共に様々なアートプロジェクトを制作。近年は社会問題や政治構造をベースに、SF要素と笑いを融合させた映画制作に取り組む。主な展覧会に、2019年「Beyond the Final Frontier」(Subhashokアーツセンター、バンコク)、2018年「Political Planet X」(CMUアートセンター、チェンマイ)、「Bangkok Biennial 2018」(Patani Art Space、パタニー)、「Kaleido Asia」(タイ国立フィルムアーカイブ、バンコク)、2017年「奥能登国際芸術祭SUZU」(旧小泊保育所、石川県)。主な映画祭に2017年「第16回ジョグジャカルタ国際ドキュメンタリー映画祭」(タマンブダヤ映画館、インドネシア)、2009年「第56回オーバーハウゼン国際短編ドキュメンタリー映画祭」(リヒトブルグ映画劇場、ドイツ)などがある。2017年文化庁新進芸術家海外研修員としてタイで活動。2019年から現在まで、ポーラ美術振興財団在外研修員としてインドネシア・ジョグジャカルタを拠点に活動中。

〇作品概要 

2021年、世界的なコロナパンデミックが広がる中、静岡県島田市を舞台に制作された映画。コロナワクチンである「河童」の狩猟技術を外国人実習生たちが学ぶという技能実習プログラムを追ったドキュメンタリー。出演しているのは日本で働くインドネシア人技能実習生、ウイルスは怖いが高齢化で継承者不足に悩む猟友会、コロナ対策に奮闘する市役所職員など、全て素人の地元住民。台本は一切なく全てアドリブ。作中のクライマックス「実弾発砲」に近づくにつれ、出演者たちの「フィクション」が徐々に「ドキュメンタリー」に変容してゆく。

※ご来場にあたってのお願い

参加者ご本人又はご家族等に発熱(37.5°C以上又は平熱より1°C以上)、咳・咽頭痛の症状がある場 合は、参加をご遠慮ください。※キャンセルについて、必ずご連絡をお願いします。

手指の洗浄・消毒にご協力ください。

ソーシャルディスタンスにご配慮の上、行動されますようお願いします。

参加者全員、マスクの着用をお願いします。ただし、気温上昇時の熱中症予防として外される場合には、ソーシャルディスタンスを遵守していただけますようお願いいたします。

お手数をおかけいたしますが、安全なイベント開催のためご協力賜りますようお願い申し上げます。

自由な行為と脆弱さ、の正当化

voice of migrants

●わたしは、チャム、技能実習生3年目。

チャム、ベトナム人女性、21歳。ハノイから北東およそ50キロにあるバクザン省出身、姉3人、弟1人、両親の大家族で育った。両親は農家で、ライチを育てている(お時間がゆるしたらぜひネットで「バクザン、ライチ」と打ち込んで検索してほしい)。彼女は、同じく技能実習生だった2番目の姉の勧めで、技能実習生として2年半前に浜松にやってきた。職場に恵まれ、日本に来るためにベトナムの人材派遣団体に支払った借金も完済し、月10万ほど預貯金もしくは仕送りができている。前職、ベトナムで働いていた頃(後述)と比べ、手取りはおよそ3〜4倍だ。

「わたしはとても幸せです。同僚にも恵まれています。大好きな日本に来られました。とても満足しています。ただ、コロナなので旅行にいけないのが残念です。」こう彼女から聞いた時、ニュースで見聞きしていた技能実習生像との懸隔に驚いた。彼女は最近ニュースでしばしば報道される「この国のくそったれな制度の下で犠牲となっている技能実習生」なのだろうか。

もし私が「チャムさんは日本に来てよかった、ベトナムで稼げる給与の何倍も稼げて、すでに借金も返し終え、農家の両親、兄妹に仕送りもできている、制度のかわいそうな犠牲者ではない気がする。」こう伝えたならば、リベラルな友人はこう言うかもしれない。「技能実習生を雇うなんて、その時点でブラック企業だ。まともな会社はその制度を利用しない。あなたが会ったチャムさんがたまたま「運がよかった」だけ。」一方、新自由主義派はこういうかもしれない。「彼らは自由意志で望んで日本に来ている、当然、奴隷なんかではない、ホモ・エコノミクスとして合理的に行動しているだけだ。」と。私には正直、よくわからない。でも、どちらでもないとしたら。。。

彼女の重ねる直裁な単文から、確かに「自発的な選択に基づく自由な行為」であり「国境を超えた自己実現」という一側面がある気がした。少なくとも彼女の職場は私たちがドキュメンタリーで見かけるような「ブラック企業」ではないような気がした。当然の話で書くまでもないのかもしれないけれど、「かわいそうな技能実習生は存在する」けれど「技能実習生がかわいそうである」ということは言えないということなのかもしれない。ただ、ふと、怖いなと思ったのは「ブラック企業」だったら私たちは声をあげるやり方や対処の仕方を「知っては」いる。だが、技能実習制度というものが、日本の地域で起きている構造的な労働力不足を補うために「普通の企業」が不法行為もなく合法的に利用する制度でありながら、格差や脆弱さが利用され、結果としてさらに格差や脆弱さを助長させることに繋がっているといたら、私たちは対処の方法をおそらく持てないのではないか。

●どんな職場で働いているか。

ところで、彼女の仕事は百貨店など大規模施設の「ビルクリーニング」、清掃作業である。この業界は主に女性、高齢者がパートタイムジョブとして働く場であり(※)、有効求人倍率が3近くある。この数値は建設、介護よりは少ないが高い数値だ。土日の新聞広告の求人を見ていても、ほとんどが介護とビル清掃であることからも、慢性的な人手不足業種の一つであることが想像される。この分野に限らず、技能実習生の多くは、非正規の女性、高齢者労働者のいた、もしくは、今もいる場で働いている。ここでふと思ったのだけれど、外国人労働者と日本人労働者間の構造的な階層関係、男女差、就労形態はどのように同じで、どのように違うのだろうか。宿題にしたい。

※平成27 年国勢調査によると、ビル・建物清掃員の職種においては、従業者のうち65 歳以上の高齢者が37.2 %を占めている。

●なぜ、日本を選んだのか。

さて。冒頭に書いた通り、チャムのお姉さんも、かつて、技能実習生として来日し、千葉のお弁当工場で働いていたそう。直接的にはお姉さんの影響も大きいのかもしれないが、なぜ日本なんだろう。例えば、最低賃金の比較でいえば(国によって様々な決め方があるので一概に比較はできないのようなのだが)香港、韓国など日本より条件のいい働き場所は近くにある。「働く場所として、他に選択肢はありましたか?」「いえ、ありません。」「なぜですか?」「日本がよかったからです。」日本人である私がその答えを望むので彼女がそう答えているという印象は少なくとも受けなかった。

●ベトナムではどんな仕事を。

チャムは、高校を卒業後、出身地のバクザンの隣接省、バクニン省のサムスン工場で生産ラインに流れるスマフォのチェックを行う検査作業員として勤務していた。手取りは5万円ほど。ちなみにこの額は、例えば、レストランなどで働くよりも1.5倍ほどとのこと。この工場は以前は中国広東省にあったが、中国の人件費高騰や米中貿易摩擦の回避のために、バクニンに移転してきた。今や、バクニンはサムスン社の半分を超えるスマフォ製品の製造拠点であり、そこから世界中に出荷されている。ただ、いずれは、ベトナムから、人件費のより安い別の国、カンボジア、パキスタンなどに生産拠点が移されるだろう。地域活性化の文脈においては、税収upと雇用創出を叶える工場、企業誘致は確かに正しいけれど、必ずしもサステイナブルではない。歴史がいつもそれを教えてくれる。

●チャムさんの日常、地域社会の接点

チャムの日常の地図(よく行く場所、行ったことのある場所)

これはチャムが書いてくれた日常生活のマップである。JR、新幹線線路と駅前ロータリー、よく行く場所、行ったことのある場所が書き込まれている。彼女はすべて徒歩移動だ。駅南の砂山町にある社員寮「私のいえ」、スーパーマーケット・バロ、ベトナム食材店yen Viet Food、イオンモール、友人とバトミントンをする公園。駅北の勤務先の百貨店、業務スーパー、時々行くラーメン屋、ベトナム料理店、少し郊外のフラワーパーク。市役所も日本語教室のある協会も描かれていなかった。道がない。描かれないものばかり気になった。地域との接点がなぜ彼女に要るのかもわからないのに、「地域との接点がある方がきっといい」と思い込んでいる自分も不思議だった。

私は彼女とオンラインで日本語を教えるNPO(LOTUS WORKS)の活動を通して出会った。私は彼女の好きな音楽、歌手を、なんのテレビを見るかをまだ聞いていないし、ベトナムではどんな雑誌を見ていたのか、どんなファションが好きか、自転車で移動してたのかとか、恋人はいたのかとか、その恋人は今どうしているのかも、日本にくるときスーツケースに何を詰めたのか、弟やお姉さんは、ご両親は元気かも、日本で新たに友人はできたかも、まだ聞けていない。ちなみに私はベトナム語を話すことができない。ここに書いたこと、チャムにインタビューをしたことの内容がチャムを表すものなのか自信がない。言語の壁やバイアスかかりまくりの質問から引き出された答えに意味があるのか。ただ、私は私なりに出会おうとして、チャムに出会いたいと思った。思っている。(N)